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口角を上げるボトックス・ボツリヌストキシン注射の特徴と効果

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口角が下がっているだけで、老けて見えたり、疲れて見えたり、不機嫌そうに見えたりします。
加齢とともに下がってきた口角は、頬やフェイスラインのたるみを取ることで上げることができますし、口角を上げる口角挙上術という手術もあります。
また、アヒル口っぽく上げたい場合は、ヒアルロン酸注射も有効です。
しかし、自然に見える範囲で、手軽に口角を上げたい人への一押しが、口角上げるボトックス・ボツリヌストキシン注射です。
口角の高さには、口角を引き上げる筋肉と引き下げる筋肉のバランスが関係しています。
ボトックス・ボツリヌストキシン注射は、このうち口角を引き下げる筋肉にアプローチして、口角が上がりやすい状態を作り上げる方法です。

1.ボトックス・ボツリヌストキシンとは?

ボトックス・ボツリヌストキシンは、ボツリヌス菌から抽出した毒素(たんぱく質)を加工して作った医薬品です。
筋肉の緊張をやわらげ、ゆるめる作用があり、顔面の表情筋に注射すると、その筋肉が軽くマヒを起こして収縮しにくくなります。

2.ボトックス・ボツリヌストキシン注射で口角が上がる仕組み

口角の高さには、口角を引き上げる筋肉と引き下げる筋肉が関係し、口角を引き下げる筋肉が緊張することによって口角も下がります。
その口角を引き下げる働きをしている筋肉が、左右の口角から下方に付着している口角下制筋です。

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【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/mouth/lipsup_botox.html

口角下制筋にボトックス・ボツリヌストキシンを注入すると、口角下制筋の緊張がゆるみ、口角が下がりにくくなります。
その結果、相対的に口角を上げる筋肉が緊張し、自然に口角が持ち上がってくるのが口角ボトックス・ボツリヌストキシン注射のメカニズムです。
手術のように劇的に口角を上げることはできませんが、自然な範囲でほどよく上がってくるため、顔全体とのバランスがくずれる心配はありません。
正しい量を正しく注入する限り、不自然な顔つきになったり、表情を作ったときに顔がひきつったりするリスクもありません。

3.施術の方法

左右の口角下制筋に、注射器を使ってボトックス・ボツリヌストキシンを注入します。
口角下制筋は口角から下に向かって付着している筋肉で、意図的に口角を下げたとき(口を「へ」の字の形にしたとき)に緊張して収縮する筋肉です。
注射は片側2ヵ所ずつくらい打ちますが、当クリニックでは事前に麻酔クリームをぬったうえで、極細の注射針を使って注射します。
そのため、針を刺すときの痛みはごくわずかで済みますし、注射直後の腫れもほとんどありません。
注射に要する時間は約3分。
その後は5〜10分ほど注射部位を保冷剤で冷やし、針穴から出血していなければ、メイクをして帰ることができます。

4.症例に見るボトックス・ボツリヌストキシン注射の効果

個人差はありますが、注射の効果が完全に発揮されるには1週間程度かかります。
口角が少し上がって、意図的に下げようとしてもあまり下がらない状態になるため、顔全体の表情もやさしく、明るくなることが多いです。
なお、口角が下がってしまう原因としては、
(1)もともとの骨格、筋肉、皮下脂肪、皮膚のつき方
(2)老化によるフェイスラインや頬のたるみ
(3)口角を上げて笑顔を作ることが少なく、口角を上げる筋肉や神経が発達していない
などがあります。
ほとんどの人はそれらが複雑に絡み合い、口角が下がった状態にあります。

4-1.口の周囲の筋肉の発達度と頬の筋肉のつき方で口角が下がっていた症例

20代の女性です。
口のまわりの筋肉の発達の仕方、頬の肉のたるみ方などが原因で、年齢のわりにやや口角が下がりぎみになっていました。
ボトックス・ボツリヌストキシン注射によって口角下制筋の緊張がゆるんだ結果、平常時でも自然にほどよく口角が上がり、また笑ったときにも自然に口角が上がるようになりました。
口角は、手術(口角挙上術)で上げることもできます。
ただし、口角の横に傷が残るうえ、笑っていないときでも強制的に口角が上がった不自然な顔つきになってしまうこともあるため、あまりおすすめできません。
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Before
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Before(笑顔)
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After(1週間後)
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After(1週間後 笑顔)
【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/mouth/lipsup_botox003.html

4-2.たるみに伴い下垂した口角の症例

年齢相応に顔全体が老化して頬とフェイスラインがたるんでくると、口角もつられて下垂してきます。
このような場合、フェイスリフトやイタリアンリフトなどの手術で頬のたるみを取ると、口角もきれいに上がります。
以下の症例は、カウンセリング時にリフトアップによる治療も説明したうえで、より簡単にできる口角ボトックス・ボツリヌストキシン注射を選択された人たちです。

◆症例1 30代女性
術後は、自然な範囲内でほどよく口角が上がっています。
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Before
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After(1ヶ月後)
【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/mouth/lipsup_botox005.html

◆症例2 40代女性
もともと表情にとぼしく、口角を上げる筋肉が弱かったところに、老化によるたるみが加わり、口角が下がった状態にありました。
注射後は口角を下げる筋肉がゆるむ一方で、口角を上げる筋肉が緊張し、ほどよく自然に上がっています。
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Before
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After(1ヶ月後)
【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/mouth/lipsup_botox006.html

◆症例3 40代女性
注射前は年相応に口角が下がり、老けた印象、不機嫌そうな印象をかもし出していました。
注射後は口角下制筋が適度にゆるみ、特に笑ったときなどに口角が上がりやすい状態になっています。
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Before
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After(1週間後)
【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/mouth/lipsup_botox002.html

5.効果の持続期間は約半年

表情筋のほとんどは皮膚に付着しています。
そのような筋肉にボトックス・ボツリヌストキシンを注射した場合、6ヶ月でほぼ効果がなくなり、元に戻ってしまうことが統計的にわかっています。
注射する量、テクニックなどによって多少の差はありますが、注射後2〜3日めくらいから徐々に効果が出てきて、1週間後には完全に発揮された状態になります。
その後、1ヶ月くらい強い効果が続いたのち、4〜6ヶ月くらいかけて徐々に効果が弱まり、最終的に口角の位置もほとんど元に戻るのが、当クリニックで施術した場合の一般的な経過です。
また、人によってはくり返し注射を行うことで、持続期間が長くなる傾向も見られます。

6.リスクは10%の確率で生じる内出血

ボトックス・ボツリヌストキシンには口角を上げる以外にもいろいろな用途があり、眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の治療薬として厚生労働省の認可も受けています。
当クリニックでは高品質の薬剤を、最大限に効果を発揮できる濃度で用いています。
注入量も各自の状態に合わせて調整して注射するので、仕上がりの満足度は高く、深刻な副作用が起こる可能性はまず考えられません。
しかし、ボトックス・ボツリヌストキシン注射にも、注射針が偶発的に細い血管に当たってしまうことによる、内出血のリスクがあります。
なるべく針が血管に当たらないよう、医師がどんなに注意深く、ていねいに注射をしても、10人に1人くらいの割合で内出血が生じてしまいます。
内出血自体はメイクで隠すことができますし、軽ければ1週間くらいでほとんど消えてしまいます。
運悪く強く出てしまうと2週間程度かかることもありますが、必ず引きますし、最終的な仕上りに影響することもまずありません。
内出血のリスクは、施術後に血流がよくなることで高まります。
血流がよくなると、施術直後はなかった腫れが出てくる可能性もあります。
注射痕が落ち着いてくる翌日までは、血流をよくしすぎないこと、注射した部位を必要以上にいじらないことが大切です。

7.施術当日の過ごし方

血流がよくなりすぎないよう、当日は激しい運動は控えてください。
日常レベルの買い物や家事なら全く問題はありませんが、筋力トレーニングやランニング、エアロビクスなどの積極的な運動は行わないのが無難です。
同様に、血流は体が温まることによってもよくなるため、当日はサウナや岩盤浴を控え、夜の入浴も軽くシャワーを浴びる程度にするか、ぬるま湯に短時間(5分以内)つかる程度で済ませます。
内出血も腫れも出なければ、翌日から運動も入浴も普通に行うことができます。
また、注射部位を刺激しないよう、洗顔時にはやさしく洗い、マッサージは控えます(注射部位以外のマッサージは可)。
翌日には注射部位もマッサージできるようになりますが、内出血や腫れが出てしまった場合は、ある程度引くまで避けたほうが無難です。

8.ボトックス・ボツリヌストキシン注射ができない人

妊娠中の胎児への安全性や授乳中の乳児への安全性が100%確保されていないため、妊活中、妊娠中、授乳中の人には注射することができません。
ボトックスという薬に添付されている使用上の注意には、
・妊娠する可能性のある婦人は、投与中および最終投与後2回の月経を経るまでは避妊する
・男性は、投与中及び最終投与後少なくとも3ヶ月は避妊する
と記されています。
男性の場合、精子が形成される期間にボトックスが投与されることを避けるため、3ヶ月という数字になっています。
このため、当クリニックでも、女性の場合は妊活中、妊娠中、授乳中の人に対してボトックス・ボツリヌストキシン注射は行わない方針です。
ボトックス・ボツリヌストキシン注射後は2回目の月経(生理)が終わるまで、または3ヶ月以上経過するまで、避妊していただくことを条件にしています。

9.まとめ

注射1本の手軽さで人気の、口角ボトックス・ボツリヌストキシン注射。
口角を上げる手術と違って劇的な変化は望めませんが、実際には、口角がほんの少し上っただけで顔全体が美しく若返り、暗かった表情も見違えるほど明るくなります。
ただし、口角の下がり具合は、人によって微妙に異なります。
効果を最大限に発揮させるには、使用する薬剤の品質に加え、その人の口角の状態に合わせて、どのくらいの量を注入するかが重要なポイントになります。
また、注射する医師の技術が未熟な場合は、そのぶん内出血が生じるリスクも高くなってしまいます。
簡単そうに見えるプチ整形にも、高度なテクニックが必要であることを理解したうえで、信頼のおけるクリニックで施術を受けるようおすすめします。