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二重まぶたなど目もとや鼻の手術に適する麻酔、適さない麻酔

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二重まぶたなどの美容整形の手術を受けたいけれど、痛いのは恐いと思う人は多くいそうです。
痛みをおそれて、局所麻酔よりも静脈麻酔や全身麻酔で手術したい人もいるかもしれません。
二重まぶた手術などでの麻酔の種類は、仕上がりを左右する可能性があることを解説します。

1.目もとの手術と局所麻酔の注射などの痛み

二重まぶたなどのカウンセリングをしていると、
「麻酔の注射はどれくらい痛いですか?」
「手術の最中も痛いですか?」
「手術が終わった後は、どれくらい痛いですか?」
などと、よく質問されます。
・二重まぶた・埋没法
・二重まぶた・ミニ切開法(部分切開)
・二重まぶた・全切開法
・目頭切開
・目尻切開
・眼瞼下垂(がんけんかすい)
・上まぶたたるみ取り
・上眼瞼リフト
・下まぶたたるみ取り
・上まぶたの脂肪取り
・下まぶたの脂肪取り
・逆さまつ毛修正
・蒙古ひだ形成
・タレ目(パンダ目)形成(グラマラスライン/下眼瞼下制術)
・ブローリフト
このような目もとの手術では、私(高須幹弥)の場合、手術前に麻酔の点眼薬(目薬)をして、皮膚に麻酔クリームを塗ります。
10分くらい経過すると、目もとの感覚が鈍くなってきます。
その後、デザインして、手術部位を消毒し、局所麻酔の注射をします。

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【出典:http://www.takasu.co.jp/topics/column/face/264.html

局所麻酔の注射はわずかに痛いですが、麻酔の目薬とクリームが効いているので、通常とくらべれば半分くらいの痛みになります。
また、当クリニックでは局所麻酔の注射が極力痛くならないように、麻酔液にアルカリ緩衝液を混ぜて、人間の体内と同じpHになるようにしています。
さらに、極細の注射針で注入しているので、局所麻酔の注射は想像しているほど痛くないようです。
ほとんどの方は、手術が終わった後、
「思ったより痛くなかったです」
「全然痛くなかったです!」
と言います。
他院で二重まぶた埋没法や切開法を受けた人が、当クリニックで手術した場合も、
「前によそで手術したときはすごく痛かったけど、今回は全然痛くありませんでした」
と言います。
手術中は、局所麻酔がよく効いているので、痛みは全くありません。
ときどき、他院で目もとの手術を受けた人が、「手術中も痛かった」と言います。
正しい局所麻酔製剤を、正しい量、濃度で、正しい位置に注射すれば、手術中に痛いことは通常ありません。
当クリニックで行う場合は、手術中に痛むことはないので、安心してください。
手術後は、局所麻酔が2〜3時間で切れて、少しずつ痛みが出てきますが、それほど強くはなく、わずかです。
念のため、全ての方に、痛み止めの内服薬を、痛いときだけ飲むように処方しています。
多くの方は、「ほとんど痛くなかったので、痛み止めは飲みませんでした」と言います。
術後の痛みも想像しているような大したものではなく、ちょっとした切り傷、かすり傷程度で、「痛くて夜も眠れない」ということはありません。
術後3日めくらいには、痛みはほとんどなくなっているか、気にならないくらいわずかになります。

2.鼻の手術と局所麻酔の注射などの痛み

鼻の手術を希望する方のカウンセリングをしていると、
「鼻の局所麻酔注射は痛いってネットに書いてあったんですが、本当ですか?」
と、ときどき聞かれます。
鼻の手術とは、具体的にいうと
・隆鼻術(シリコンプロテーゼ)
・鼻翼縮小(小鼻縮小)
・耳介軟骨移植
・鼻尖形成(鼻尖縮小、だんご鼻修正)
・骨切り幅寄せ
・鼻中隔延長
・わし鼻・段鼻修正,ハンプ切除
などです。
鼻の局所麻酔注射は、ちょっとチクッとしますが、一瞬で終わるし、手術中は全く痛くないので、そんなに心配しなくてもいいものです。
「先生に二重まぶた切開法をしてもらったときは、局所麻酔注射は全然痛くなかったですが、鼻の局所麻酔注射も同じ痛さですか?」
と、聞かれることもあります。
目もとの局所麻酔注射とくらべると、鼻の局所麻酔注射のほうが、少し痛いです。
当クリニックで、二重まぶた切開法と鼻の手術を両方やったことがある人は、
「二重まぶた切開法の局所麻酔注射は全然痛くなかったけれど、鼻の手術の局所麻酔注射はちょっと痛かった」
と言うことが多いです。
これは、まぶたと鼻とでは、皮膚の厚さと柔らかさが異なるためです。
まぶたの皮膚は非常に薄くて柔らかいため、局所麻酔注射液を注入するときに、ほとんど抵抗なくフワーっとふくらみます。
それに対して、鼻の皮膚は厚くて硬いため、局所麻酔注射液を注入するときの抵抗が強いです。
ただ、痛いといっても、極細の注射針で注射するので、一瞬チクッとする程度です。
局所麻酔注射が終わってしまえば、手術中は全く痛くないので、そんなに心配しなくていいと思います。

3.目や鼻の手術と静脈麻酔や笑気麻酔

二重まぶたなどの目もとの手術、シリコンプロテーゼなどの鼻の手術、さらにあごのシリコンプロテーゼ手術などは、本来は局所麻酔で行います。

3-1.静脈麻酔は形に細かいこだわりがある方にはすすめない

カウンセリングをしていると、
「手術中に意識があるのは恐いので、静脈麻酔でしてもらえますか?」
と聞かれることがあります。
静脈麻酔でもできなくありませんが、できれば普通に局所麻酔で手術することをおすすめします。
静脈麻酔とは、静脈麻酔薬を点滴する方法です。
手術は、意識が半分ない状態で行います。
二重まぶたなどの目もとの手術の場合、静脈麻酔だと半分眠っている状態なので、手術中に目を開けた状態の確認ができません。
そのため、手術する医師の立場からすると、100%の結果を出せないことがあります。
特に、目の形に細かいこだわりがある方は、局所麻酔のみで行ったほうが希望の形に近づけるので、静脈麻酔はおすすめしません。
ただ、目の形に細かいこだわりはそれほどなく、仕上がりを医師に一任するような場合で、どうしても静脈麻酔を希望するなら、私に関しては静脈麻酔で手術することがあります。
また、眼瞼下垂の手術に関しては、手術中に目を開けて確認することが必須なので、局所麻酔のみで行います。
当クリニックの局所麻酔は、注射する前に麻酔のクリームを塗り、麻酔の点眼薬をしてから極細の針で注射するので、痛みはごくわずかです。
手術中は、担当の医師と看護師が優しく声をかけるので、怖くありませんから安心してください。
鼻の手術やあごのシリコンプロテーゼに関しては、静脈麻酔だと手術中に麻酔液などが口の中に入り、咳き込んで手術がやりにくくなることがあるので、おすすめしません。
目もとの手術と同じく、鼻やあごの形にそれほど細かいこだわりがなく、仕上がりを医師に任せる方が、どうしても静脈麻酔を希望するなら、私に関しては静脈麻酔で行うこともあります。
こだわりのある方で、どうしても意識のない状態で鼻の手術やあごのシリコンプロテーゼを行いたい場合は、麻酔科医が気道確保して行う全身麻酔をおすすめします。

3-2.笑気麻酔は必要でない治療には使用しない

目もとや鼻の手術、あごのシリコンプロテーゼ手術やヒアルロン酸注射などを、笑気ガスなどの吸入麻酔でしてほしいという方もいますが、当院では行っていません。
笑気ガスなどの吸入麻酔は、本来、大きな総合病院の手術室などの配管設備が整ったところで行うものです。
美容外科クリニックのほとんどは、商業施設や事務所などが入っているオフィスビルの中にあるため、普通は麻酔ガスを棄てる配管設備がありません。
配管設備のないところで笑気ガスなどの麻酔ガスを使用すると、院内にガスが充満し、他の患者さんや医師、看護師、事務員などが麻酔中毒になる可能性があります。
麻酔ガスがビル内の他の施設に及んだり、妊婦さんが吸ってしまったりすることも考えられます。
いろいろな人に迷惑をかけないためにも、必要ではない治療に麻酔ガスをで安易に使用することは控えています。
なお、笑気とは亜酸化窒素のことで、吸引すると多幸感があり、酩酊状態になって笑いが止まらなくなります。
日本でも、規制の強まった脱法ドラッグに代わって乱用されるようになっています。

4.鼻の手術と全身麻酔

「鼻のシリコンプロテーゼと鼻先の耳介軟骨移植を希望していますが、実は、このクリニックに来る前に、違うクリニックにもカウンセリングに行きました。
そこでは、鼻中隔延長と鼻のゴアテックス、眉間のゴアテックスをすすめられて、全身麻酔で手術すると言われました。
鼻の手術は、全身麻酔でしないといけないのですか?」
鼻の手術のカウンセリングをしていると、このような質問がありました。
鼻の手術は、どれも局所麻酔で可能です。
当クリニックで行っている鼻の手術、つまり
・隆鼻術(シリコンプロテーゼ)
・隆鼻注射(ヒアルロン酸注射)
・鼻翼縮小(小鼻縮小)
・耳介軟骨移植
・鼻尖形成(鼻尖縮小、だんご鼻修正)
・骨切り幅寄せ
・鼻中隔延長
・わし鼻・段鼻修正,ハンプ切除
・眉間プロテーゼ
は、全て局所麻酔で可能です。
局所麻酔で行うと、手術中の出血量がもっとも少なく、医者の実力が100%発揮できるので、仕上がりがきれいになりやすくなります。
私に関しては、鼻の手術はほとんど局所麻酔で行い、どうしても静脈麻酔や全身麻酔でしたいという場合のみ、その麻酔で手術します。
他のクリニックで、局所麻酔で十分できる手術を、わざわざ全身麻酔で行うのは、何らかの理由がある可能性があります。
考えられるのは、
・麻酔代金を上乗せするため
・学会で発表する写真や動画を患者に無断で撮影するため
・あまり経験のない実験的な手術をするので、手術中の会話を患者に聞かれたくないため
・新米の医者に教えながら手術させるため
・患者が希望した医者が手術せず、違う医者に手術をさせるため
・途中まで患者が希望した医者が手術するが、途中で新米の医者にすり変わるため
などです。
ただ、別の理由がある可能性もあるので、一概にはいえません。

5.まとめ

二重まぶたなどの目もとの手術では、局所麻酔の注射は、麻酔の目薬をさし、麻酔クリームを塗ってから行うので、わずかに痛いですが、通常の半分くらいです。
鼻の手術の局所麻酔の注射も、目もとと同じですが、まぶたと鼻では皮膚の質が異なるため、どうしても目もとの局所麻酔注射よりやや痛く感じます。
静脈麻酔薬を点滴する静脈麻酔だと、意識が半分ない状態で手術するため、二重まぶたなどの目もとの手術の場合、手術中に目を開けた状態の確認ができません。
目の形に細かいこだわりがある方は、局所麻酔のみで行ったほうが、希望の形に近づけます。
鼻の手術やあごのシリコンプロテーゼも同じです。
笑気麻酔は、きちんとした配管設備のないところで使用すると、他人に迷惑をかけることも考えられるので、目もとや鼻の手術などの必要でない治療には使用しません。
希望したわけでもないのに、目もとや鼻の手術などの局所麻酔でできる手術を、全身麻酔で行おうとするのは、何らかの理由がある可能性があります。