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眼瞼下垂の手術を詳しく知れば希望の二重まぶたを必ず入手できる

Closeup of young smiling woman eyes with gesture

挙筋腱膜(きょきんけんまく)を瞼板(けんばん)に縫合固定して、まぶたの開きをよくし、切開法に準じて二重のラインを作るのが、眼瞼下垂(がんけんかすい)の手術です。
ここでは、眼瞼下垂の手術の術式について詳しく述べます。
また、笑ったときに目が細くなる問題について考えます。

1.眼瞼下垂の手術の術式について

眼瞼下垂の手術は、挙筋腱膜を前転固定、短縮して、まぶたの開きをよくし、切開法に準じて二重のラインを作ります。
眼瞼下垂の手術で、私(高須幹弥)の場合の術式について解説します。

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まぶたの断面の解剖図
【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/ganken.html

1-1.局所麻酔をして皮膚を切開する

カウンセリングの際に診察室で決めた、二重のラインでデザインします。
新しく作る二重のラインに沿って、専用の油性デザインペンでデザインします。

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【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/ganken.html

その後、局所麻酔注射をします。
デザインの前に麻酔クリームを塗り、さらに極細の針で注射するので、それほど痛くありません。
麻酔注射するのは、まぶたの表面の皮膚だけです。
まぶたの裏側には注射しません。
そうして、デザインしたラインに沿って皮膚をメスで切開します。
必要に応じて、まれに、皮膚を切除することがありまが、多くありません。
皮膚を切除すると、腫れぼったさや傷跡の段差が目立ったり、キツい印象の目になったりすることがあります。
また、皮膚を切除してしまうと、いつか二重の幅を狭く修正したくなったときに、修正が難しくなったり、不可能になったりする可能性が高くなります。

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断面図
【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/ganken.html

1-2.余分な脂肪を除去して瞼板と挙筋腱膜を露出する

まぶたの脂肪が多く、腫れぼったい場合、必要に応じて眼窩内(がんかない)脂肪やROOF(眼輪筋下脂肪組織)を切除します。
眼窩内脂肪は、眼窩隔膜(がんかかくまく)を切開すると、余分な場合はある程度は自然にモコモコと出てくることが多いです。
ROOFは眼窩内脂肪と違い、自然にモコモコと出てくることはないので、奥にはさみを入れて切除することになります。

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眼窩内脂肪の切除
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ROOFの切除
【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/ganken.html

脂肪を除去すると、瞼板、挙筋腱膜、上眼瞼(じょうがんけん)挙筋が露出します。
挙筋腱膜を引っ張り出せば、瞼板に縫合固定する準備ができます。
過去に埋没法を受けている場合は、この操作の辺りで、埋没糸を除去することが多いです。

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【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/ganken.html

1-3.挙筋腱膜を瞼板に縫合固定する

引っ張り出した挙筋腱膜を、瞼板に縫合固定します。
黒目の中央、黒目の内側、外側の計3ヶ所で固定することが多いです。
縫合固定する糸は、心臓外科手術などでよく使用されている、ポリプロピレン製の6-0プローリンが多いです。
プローリンは切れ味のよい丸針なので、瞼板や挙筋腱膜が裂けずに固定することができる、眼瞼下垂の手術にもっとも適した縫合糸です。
プローリンは非吸収糸なので、溶けてなくなることはありません。
まぶたの奥で使うので、将来、糸が出てくるなどの心配はありません。
吸収糸を希望する方には、吸収糸のPDS糸などで縫合固定します。
この場合、PDS糸は数ヶ月で吸収されてなくなりますが、その間に瞼板と挙筋腱膜が癒着するため、外れて元に戻るなどの心配はありません。
挙筋腱膜を瞼板に蝶々結びで仮固定して、目を開けてもらい、開き具合がちょうどよければ、そこで縫合固定します。

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【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/ganken.html

1-4.二重のライン作成のための内部処理

皮膚と挙筋腱膜の断端を縫合固定するため、まつ毛側の皮膚→挙筋腱膜→眉毛側の皮膚の順番で針を通し、皮膚縫合をします。
この内部処理操作で、重瞼ライン、つまり二重のラインが作成されます。
これは、切開法のときに二重のラインを作る操作とほぼ同じです。
このとき、切開線よりまつ毛側の眼輪筋を切除することはほとんどありません。
必要以上に眼輪筋を切除すると、目を閉じた状態や伏し目になったときの傷跡が、食い込んだり、くぼみやすくなったりしてしまうからです。
また、切開線よりまつ毛側の眼輪筋を切除すると、その部分の二重の幅が予定より狭くなってしまうという理由もあります。
まつ毛側の眼輪筋を切除しなくても、正しい内部処理を行えば、二重のラインが外れてしまうことはありません。
まつ毛側の皮膚→挙筋腱膜→眉毛側の皮膚は、極細のナイロン糸で皮膚縫合します。
きれいな二重のラインになるよう、ほぼ等間隔で4箇所程度行います。
この縫合は中縫いではなく表縫い、つまり外縫いなので、約1週間後に抜糸しますから、糸が中に残ることはありません。
中縫いをして二重のラインを作る方法もありますが、非吸収糸の場合は、異物が表層に残ることになります。
吸収糸の場合もしこりが残り、目を閉じたときにボコボコしたり、異物感が残ったりするリスクがあるので、私に関しては中縫いは行いません。
中縫いをしなくても、正しいデザインで、正しい内部処理を行えば、自然な二重のラインが作れるし、外れて元に戻ることもありません。

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【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/ganken.html

1-5.皮膚をていねいに縫合して完成

最後に、重瞼ライン作成の皮膚縫合の間を、ていねいに皮膚縫合して完成です。
ここでは、挙筋腱膜を通さず、皮膚だけを縫合します。
傷跡がきれいになるように、極細のナイロン糸でていねいに縫合します。
この縫合の糸も、約1週間後に抜糸します。
目を開けると、術前にくらべ、まぶたの開きがよくなっていて、二重まぶたのラインも作成されています。
挙筋腱膜が短縮されたことで、まぶたの開きがよくなり、かつ、二重のラインが作成されて、目を開けるとその位置の皮膚が折れ畳まれて、二重になります。
約1週間後に抜糸になりますが、抜糸をしても、1週間の間に、二重のライン上の皮膚と挙筋腱膜が癒着しているため、二重のラインは残り続けます。

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【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/ganken.html

2.笑ったときに目が細くなるのを治すには?

10代〜30代の女性のカウンセリングをしていると、
「私、笑ったときに目が細くなるのが嫌なんです」
「笑って写真を撮ると、目が線のように細くなるんです」
「芸能人とかモデルとかの写真を見ると、笑ったときでも目が大きいのに、私は笑うと目が細くなるんです」
などの悩みが多いです。
芸能人の笑った写真を見ると、確かに、目は細くなってなく、大きくパッチリと開いていることが多いです。
笑ったときに目が細くなる原因には、
・一重まぶたや奥二重で、元の目が細い
・元のまぶたの開きが悪く、眼瞼下垂である
・上まぶたに脂肪がたくさんあり、分厚い
・笑ったときの表情の作り方の問題
など、いろいろあります

2-1.埋没法や切開法、眼瞼下垂の手術などで目の縦幅を広げる

元の目が細く、縦幅が絶対的に小さければ、笑ったときは当然、さらに目が細くなります。
一重まぶたや奥二重は、まぶたの皮膚がかぶさる分、目が細くなります。
埋没法や切開法、眼瞼下垂の手術などで、適度に幅が見える二重を作れば、目にかぶさる皮膚が上がるため、目の縦幅が大きくなります。
すると、笑ったときに目が細くなるのが、ある程度改善します。
まぶたを開く力が弱かったり、眼瞼下垂だったりすると、元の目が細いので、笑ったときは、さらに目が細くなります。
こうした人は、眼瞼下垂の手術を行い、まぶたの開きをよくして、目の縦幅を広げれば、笑ったときも目が細くなりにくくなります。
目の縦幅を広げるには、タレ目(パンダ目)形成(グラマラスライン/下眼瞼下制術)も有効です。
タレ目形成は、下まぶたの外側を下げて、目の縦幅を広げる効果があるため、笑ったときに目が細くなるのが多少改善します。
上まぶたに脂肪がたくさんついていて分厚いと、笑ったときにまぶたのボリュームが下がり、目が細くなりやすいです。
こうした人は、上まぶたの脂肪を除去すると、ある程度改善することがあります。

2-2.表情の作り方も重要

笑ったときの、表情の作り方も重要です。
人気のある芸能人を見ると、確かにみんな元の目が大きいですが、笑ったときに目が細くならないよう、努力や工夫をしていることが多いです。
彼女たちは、写真を撮られるときや、携帯で自撮りするとき、より自分をかわいらしく見せるために、目が細くならないように見開いて、大きく見せています。
また、口角や頬を上げすぎると、下まぶたも上がり、目が細くなります。
笑うとき、口角や頬は目が細くならない程度に上げるようにします。
写真を撮るときは、こうした努力や工夫をすることも重要だと思います。

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【出典:http://www.takasu.co.jp/topics/column/face/245.html

2-3.眼瞼下垂の手術でまぶたの開きをよくした症例

20代の女性です。
分厚くて眠たそうな細い目を気にしていましたが、まぶたの皮膚が厚く、脂肪もたくさんついていました。
まぶたの開きも悪く、一重まぶたなので、普通に目を開けた状態で黒目が3〜4割程度しか見えてなくて、余計に目が細くなっていました。
眼瞼下垂の手術をして、まぶたの開きをよくし、同時に二重を作りました。
普通に目を開けた状態で、黒目が7〜8割程度出るよう調節しました。
二重は幅を広くしすぎると、二重のラインの下の皮膚がまつ毛の生え際にかぶさり、その分まぶたの開きが悪くなってしまいます。
目を開けた状態でわずかに二重の幅が見える程度の、広すぎない自然な幅の二重を作ったため、必然的に末広型になりました。
目がくぼまない程度に、眼窩内脂肪とROOFを切除しました。
皮膚は切除しませんでした。
術後は、分厚かったまぶたが程よく薄くなり、まぶたの開きがよくなって、自然な二重になりました。

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Before
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After(6ヶ月後)
【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/ganken030.html

3.まとめ

眼瞼下垂の手術では、皮膚を切除することは多くありません。
皮膚を切除すると、腫れぼったさや傷跡の段差が目立ったり、キツい印象の目になったりするからです。
挙筋腱膜を瞼板に縫合固定するのは非吸収糸ですが、希望する方には吸収糸でも可能です。
二重のラインを作る際、私に関しては中縫いは行いません。
中縫いは非吸収糸で行うと、異物が表層に残ることになり、吸収糸でも目を閉じたときにボコボコしたり、異物感が残ったりするリスクがあるからです。
笑ったときに目が細くなるのは、埋没法や切開法、眼瞼下垂の手術、タレ目形成などで目の縦幅を広げたり、上まぶたの脂肪を除去したりすると、ある程度は改善します。
笑ったときに細くならないよう、目を見開いて大きく見せたり、口角や頬を目が細くならない程度に上げたりなどの、表情の作り方も重要です。