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修正手術の実際〜再手術でどこまで修正できるのか?

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初回手術で皮膚などを切除している場合には、修正手術を行っても完全に元に戻せるわけではありません。
別のアプローチ法で、できる限り元の状態、希望する状態に近づけていくことが、修正手術の目標となります。
ここでは、修正手術を希望する人が多い目と鼻のトラブルへの対処法の一例を、症例写真を交えて紹介していきます。

1.二重の幅を狭くしたい(皮膚を切除できる場合)

二重まぶた・ミニ切開法(部分切開)、全切開法、眼瞼下垂(がんけんかすい)手術(皮膚を切開して行った場合)を受けたあと、もっと幅の狭い二重にすればよかったと後悔する人がいます。
その場合、前回の手術の切開線の傷跡を含めてまつ毛側の皮膚を切除し、前回の手術の二重のラインよりも下に(まつ毛側)新しい二重のラインを作って、二重の幅を狭くする修正手術ができることがあります。
ただし、皮膚を切除しすぎると、目を閉じても、まぶたが閉じきらずに半目になってしまいます。
前回の手術で大量に皮膚を切除している場合は、修正手術ではあまり切除ができず、希望する幅まで狭くできないことがあります。
場合によっては、皮膚を切除して幅を狭くする修正手術がまったくできないケースもあります。

◆症例

Aさん(20代女性)は、6ヶ月以上前に他院で二重まぶた全切開法の手術を受けています。
「目を開けたときの二重の幅と食い込みの左右差を治してほしい」との要望でした。
診察の結果、二重のラインになる切開線の高さに大きな左右差があり、二重のラインを固定する位置、固定の仕方にも左右差が見られました。
広すぎて不自然な左目の二重の幅を狭くし、右目の二重の幅に近づけることにしました。
ただし、Aさんの左目の切開線は二重のラインのかなり上にあり、二重の幅を狭くするには、前回手術時の切開線を含めてまつ毛側の皮膚を切除する必要があります。
右目に合わせて大量の皮膚を切除すると、まぶたの皮膚が足りなくなり、目を閉じられなくなってしまいます。
安全な範囲内で可能な限り左右対称にすることで承諾してもらい、左目の二重のラインを新たに再固定して作りました。
また、右目は基本的に二重の幅は変えない前提で、食い込んでいる切開線を含めて皮膚の表層だけを最小限切除し、細かくていねいに縫合しました。

 

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修正手術前

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修正手術6ヶ月後
【出典:http://ameblo.jp/drmikiya/entry-12084176340.html

2.二重の幅を狭くしたい(皮膚を切除できない場合)

皮膚を切除することができない場合、前回手術の切開線の下(まつ毛側)を切開し、新しい切開線よりも上(眉毛側)にボリュームを移動させて、二重の幅を狭くする修正手術もあります。
しかし、この方法には、新しく作る二重のラインの上のボリュームが足らないと、予定外重瞼線(じゅうけんせん)が出現して三重になってしまう可能性があります。
ボリュームを足すために脂肪注入や脂肪移植をすることもありますが、目を閉じた状態でまぶたが凸凹になったり、予定外重瞼線が治らなかったりなどうまくいかない可能性が高く、当クリニックではあまりおすすめしていません。
一方、もともとまぶたの開きが悪い人やあまり開きのよくない人が、幅の広い二重を切開法で作った場合は、眼瞼下垂手術を行い、まぶたの開きをよくすることで、目を開けた状態での二重の幅を狭くする修正手術の方法もあります。
状態によっては、眼瞼下垂手術と皮膚を切除する方法を組み合わせて行うこともあります。
皮膚を切除して幅を狭くする修正手術も、眼瞼下垂手術で幅を狭くする修正手術も、二重の中央部分や外側(目尻側)の幅を狭くすることはある程度できても、内側(目頭側)の幅は狭くできないことがあります。

◆症例

Bさんは他院で二重まぶた切開法を受けたあと、まぶたの開きが悪くなって来院。
前回手術時の切開線の位置が高かったため、皮膚を切除して眼瞼下垂手術も行い、二重の幅を狭く修正すると同時に、本人の希望で目頭切開も行いました。

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修正手術前

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修正手術後

【出典:http://ameblo.jp/drmikiya/entry-12194392453.html

 

3.目を閉じた状態で傷が食い込み、くぼみが目立つ

他院で二重まぶた全切開法や部分切開法をした人、厚いまぶたに無理して幅広い二重を切開法で作った人に見られるトラブルです。
当クリニックではシンプルに、くぼんでいる部分の皮膚を切除して丁寧に縫合する手術、皮膚を切除して幅を狭くする手術をすすめています。
脂肪移植や脂肪注入で対処する病医院もあるようですが、上まぶたのような皮膚の薄いところの、しかも癒着して傷が食い込み、くぼんでいるような部位に脂肪がきれいに生着する可能性は低く、結果はよくありません。

 

4.目頭切開したがほとんど変わらなかった、元に戻ってしまった

激安チェーン店系の美容外科でよく行われる、三日月状皮膚切除という術式だと、目頭切開後に大きく後戻りを起こしてしまいます。
この術式は、目頭部分の皮膚をただ単に三日月状に切除して縫い合わせるものです。
術後しばらくは皮膚が突っ張ることによって効果がありますが、数ヶ月で皮膚が伸びてほとんど元に戻ってしまいますし、傷もけっこう目立ちます。
いずれにしても、再手術してしっかりとやり直せば、ほとんどの場合は修正可能です。
当クリニックではZ法、W法、V法などの、後戻りを起こさない方法で行っています。

 

5.目頭を切開しすぎて寄り目になった、目がキツくなった

通常は目頭切開のZ法の逆の方法で、蒙古ひだを作り直して修正します。
ほとんどのケースで元どおりの形に戻すことができますが、初回の目頭切開で皮膚を切除している場合は半分くらいは戻せても、完全には戻せないケースが多いです。

◆症例

Cさん(40代女性)は他院で受けた目頭切開で、かなりの皮膚を切除されており、蒙古ひだが完全になくなって、目頭がぱっくり丸く開いて涙丘(目頭側の赤い粘膜が盛り上がっている部分)が丸見えの状態。
さらに、骨格的に眼球の位置が外側についているタイプにもかかわらず、目頭切開で左右の目の横幅と、目と目の間隔を黄金比率の1:1:1にしたため、両目の黒目が外側に向いた外斜視の状態になっていました。
蒙古ひだを形成し、涙丘をひだで隠してバランスを整えることにしましたが、Cさんが通常の下向きの蒙古ひだを望まなかったため、修正手術はV-Y法で行っています。
目頭側の上下の皮膚を、裏側と表側で縫い合わせて涙丘を1.5mmずつくらい隠し、修正前の異様な感じもかなり解消されました。

 

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修正手術前

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修正手術6ヶ月後
【出典:http://ameblo.jp/drmikiya/entry-12159302959.html

6.鼻中隔延長手術後の鼻を元に戻したい

他院で鼻中隔延長手術を行い、修正手術希望で来院された人の多くは「元に戻したい」と訴えます。
通常、修正手術は6ヶ月待って行いますが、鼻中隔延長手術は6ヶ月待たなくても行うことができますし、早めに行うことのメリットもあります。
鼻中隔延長手術には耳介軟骨、肋軟骨などの自家組織や、凍結豚軟骨、死体軟骨などを使用します。
それらはシリコンプロテーゼなどと異なり、術後にもともとある自分の組織と癒着を起こします。
癒着が起こってくると、移植した組織をきれい取り出し、元どおりに修復することができなくなってしまうのです
しかし、手術後2〜3週間以内であれば、まだそれほど強い癒着は起きていないので、移植した軟骨をきれいに取り出すことができます。
その場合、同時にゴアテックスやシリコンプロテーゼを取り出すこともできます。
当クリニックでは自分に合ったシリコンプロテーゼに入れ替えたり、ヒアルロン酸を注射したり、鼻先に耳介軟骨を移植したりすることもあります。
鼻先の軟骨を少しだけ削って形を整えるような修正手術なら6ヶ月待ってかまいませんが、手術を後悔したり、鼻がつまったり、将来、鼻が曲がってくるのが不安で元に戻したい場合には、なるべく早く、できれば手術後2〜3週間以内の修正手術をおすすめします。

◆症例

Dさん(20代女性)は他院で鼻中隔延長手術を受けた3週間後に来院し、元に戻す修正手術を希望。
診察すると、まるで魔女鼻のように鼻先〜鼻柱が下に垂れ下がるよう延長されており、正面から見ると鼻先も右に曲がった状態にありました。
鼻中隔軟骨と耳介軟骨を組み合わせて鼻中隔延長してあったため、まずは可能な限り移植した軟骨を除去。
前回の手術から3週間が経過しており、多少の癒着はありましたが、幸いほぼ全ての移植してあった軟骨を除去することができました。
その後、可能な限り自然な鼻を復元するため、尖端のみ大鼻翼軟骨の軟骨間縫合を行いました。
組織が欠損して足りない部分には、除去した軟骨を砕いて移植し、鼻先の曲がりもほぼ解消されています。

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修正手術前

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修正手術4ヶ月後

【出典:http://ameblo.jp/drmikiya/entry-12163542654.html

 

7.まとめ

初回手術と違って、限られた条件の中で、より満足度の高い仕上がりを求められる修正手術。
処置の仕方やどこまで修正できるかは、もちろんその人の状態によって異なりますし、手術を行う美容外科医の技量や経験によっても、やれることや仕上がりは変わってきます。
修正できることとできないことを曖昧にして手術を受けると、過度な期待から術後の満足感も薄れてしまいます。
度重なる失敗手術を避けるには、カウンセリングでしっかりと意思の疎通が図れるかどうかが重要です。