美容整形のことならミキペディア

二重まぶた切開法や眼瞼下垂手術の傷を治すというその方法は間違い?

pixta_6653278_S

二重まぶたの切開法や眼瞼下垂(がんけんかすい)の手術は、まぶたの皮膚を切開するので、手術直後はどうしても傷が目立ちます。
手術が適切なら、長くても6ヶ月すれば傷はきれいになります。
傷を早くきれいにしようと思ってやったことが、間違っている場合もあるので注意が必要です。

1.切開法や眼瞼下垂の手術は目を開けたときのラインの食い込みが不自然になる?

「他院で切開法をしましたが、目を開けたときの二重のラインの食い込みが強くて、不自然で整形バレバレの目になってしまいました」
「眼瞼下垂の手術をしたいのですが、目を開けたときの二重のラインの食い込みが強く不自然になるとネットに書いてありましたが、本当ですか?」
などと聞かれることがあります。
切開法や眼瞼下垂の手術は、作りたい二重のラインで皮膚を切開し、内部処理して、希望の二重を作ります。
誰でも、その人のまぶたに一番合った自然な二重の幅、デザインがあります。
そのラインで適切な手術をして二重を作れば、目を開けた状態で、ほどよい強さの自然な食い込みになります。
しかし、その人のまぶたに合っていない二重の幅やデザインで手術すると、目を開けたときのラインの食い込みが強すぎたり、または弱すぎたりして、不自然になることがあります。
手術が適切に行われなかった場合も、二重のラインの食い込みが不自然になる場合があります。
以下、具体的なケースを挙げます。

1-1.皮膚を切除した場合

二重のラインで皮膚を切除すると、まぶたのまつ毛側の薄い皮膚がなくなり、眉毛側の厚い皮膚が残ります。
すると、厚い皮膚が折れ曲がる厚ぼったい二重になり、食い込みが強くなってしまいます。
皮膚を切除するとまぶたが開きやすくなり、上がっていた眉毛の位置が下がるため、ラインの食い込みが余計に強くなることもあります。

1-2.まぶたの厚い人が幅の広すぎる二重にした場合

まぶたの厚い人が幅の広い二重を作ると、眉毛側の厚い皮膚が折れ曲がるため、厚ぼったさが強調され、食い込みの強い不自然な二重になることがあります。
二重の幅をさらに広げると、皮膚がきれいに折れ曲がらなくなり、逆に食い込みが弱すぎて不自然になることもあります。

1-3.蒙古ひだが発達した人に平行型二重を作った場合

蒙古ひだが発達した人が、無理に平行型二重を作る場合は、蒙古ひだを乗り越えて幅の広い二重を作らなければなりません。
すると、眉毛側のまぶたの厚い皮膚が折れ曲がった二重になり、厚ぼったさが強調され、食い込みの強すぎる不自然な二重になることがあります。

1-4.眼瞼下垂の手術でまぶたの開きを極端によくした場合

眼瞼下垂の手術で、まぶたの開きをよくしすぎてしまうと、二重のラインが奥に強く引き込まれ、食い込みが深くなりすぎて不自然になることがあります。

2.脂肪注入では切開法術後の目を閉じたときの傷のくぼみは修正できない

私(高須幹弥)の外来には、他院で切開法をした人や、厚いまぶたに無理して幅広い二重を作った人などが、目を閉じた状態でくぼんで目立つ傷の修正希望で来院します。
そのとき、次のように聞かれます。
「よその美容外科クリニックにカウンセリングに行ったら、そこの先生は脂肪注入で修正するのがいいといっていましたが、先生はどう思われますか?」
「ネットで検索したら、目を閉じた状態で傷が食い込んでいるのを治すのに、くぼんでいる部分に脂肪を移植して平らにする修正手術があるらしいですが、どうなのでしょう?」

2-1.脂肪移植より皮膚を切除して二重の幅を狭くする手術がおすすめ

脂肪注入や脂肪移植は、脂肪がそのままきれいに生着して、そこに残るとは限らず、不均一に生着することがあります。
上まぶたのような皮膚の薄いところで、しかも癒着して傷が食い込んでくぼんでいるような部位は、脂肪がきれいに生着する可能性は低くなります。
むしろ不均一に生着して、凸凹になり、かえって汚くなるリスクが高いです。
脂肪が不均一に生着した場合、これを修正してきれいにするのは、困難を極めます。
本来、脂肪注入や脂肪移植の手術は、頬やこめかみなどのくぼみを、比較的大雑把に膨らませてボリュームを出すのに向いています。
まぶたの傷のくぼみのような、繊細で微妙な修正手術には向いていません。
他院で切開法術後の傷のくぼみに、脂肪移植や脂肪注入を受けた方を、診察することがあります。
ほとんど変わっていない人や、余計に悪くなった人はいますが、よくなった方は見たことがありません。
脂肪注入や脂肪移植で、傷のくぼみがよくなった人も、中にはいるかもしれません。
しかし、傷のくぼみに脂肪注入や脂肪移植をする修正手術は、非常にリスクが高く、他にもっといい方法があるので、私個人の意見としてはおすすめしません。
切開法術後の傷の食い込みやくぼみには、シンプルにくぼんでいる部分の皮膚を切除してていねいに縫合する手術や、皮膚を切除して二重の幅を狭くする手術をおすすめします。

2-2.切開法で作った二重の幅を狭くして傷をきれいにした症例

20代の女性です。
半年以上前に、他院で目頭切開と切開法を受けていました。
切開法は、二重の幅が異常なほど広い状態です。
皮膚や脂肪がたくさん切除されているので、修正が非常に難しいです。
手術は、目が閉じられなくならない程度に、前回の切開線を含めて、まつ毛側約3mmの皮膚を切除し、眼瞼下垂の手術を行いました。
傷はなるべくきれいになるよう、細かくていねいに縫合しました。
結果、二重の幅は狭くなり、傷もきれいになりました。

ba_modify01_b
Before
ba_modify02_b
Before(目を閉じた状態)
ba_modify01_a01
After(6ヶ月後)
ba_modify02_a01
After(6ヶ月後 目を閉じた状態)
【出典:http://www.takasu.co.jp/operation/eye/eye_modify010.html

3.目もとの手術の傷跡にオロナインH軟膏を塗るのは絶対にやめて

切開法や眼瞼下垂、目頭切開などの手術後に、
「傷跡にオロナインを塗っていいですか?」
と聞かれることがあります。
その理由は、以下のようなものです。
「切開法の傷跡にオロナインを塗ると、傷跡がきれいになるって整形手術した人のブログに書いてあったから」
「目頭切開の傷跡にオロナインを塗ると、傷跡が目立たなくなるって2ちゃんねるに書いてあったから」
「整形の傷跡にオロナインを塗るといいって、友達が言ってたから」
目もとの手術の傷跡にオロナインH軟膏を塗るのは、絶対にやめてください。
オロナインH軟膏の主成分は、クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%)という消毒液です。
添加物として、ラウロマクロゴール、ポリソルベート80、硫酸Al/K マクロゴール、グリセリン、オリブ油、ステアリルアルコール、サラシミツロウ、ワセリン、自己乳化型ステアリン酸グリセリル、香料、精製水が含まれています。
ステロイドは含まれていません。
これらの中に、特別に傷をきれいに治す成分はありません。
しいていえば、ワセリンなどの基剤で、多少は保湿されるくらいです。
まぶたの皮膚は大変デリケートなので、こうした成分が肌に合わない人が長期間使用し続けると、かぶれて荒れる可能性があります。
それどころか、オロナインH軟膏の成分が目の中に入ると、眼球に障害がでることがあります。
オロナインH軟膏の取扱い説明書にも、
「目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。」
と明記してあります。
目もと以外の美容整形手術の傷跡に関しても、オロナインH軟膏を塗ることは、特別おすすめしません。
「オロナインをまぶたに塗ると二重になる」
「オロナインを塗ると、まぶたの脂肪が痩せる」
「オロナインを下まぶたに塗ると涙袋ができる」
ネット上には、このような情報も氾濫していますが、絶対にマネしないでください。

4.切開法などの傷跡を早くきれいに治すならバランスのいい食事を

切開法など、美容整形手術の傷跡を早くきれいに治したり、腫れを早く引かせたりするのにいい食事やサプリメントはあるのでしょうか。
まず、栄養バランスのいい食事を摂ってください。
栄養バランスのいい食事とは、炭水化物、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素と、食物繊維がバランスよく含まれた食事のことです。
例を挙げると、学校の給食や、入院したときに出てくる病院食などです。
給食や病院食は、子供や患者が健康でいられるよう、栄養士さんが考えて、栄養バランスのいい食事を作っています。
健康に生きること自体が、傷を早くきれいに治したり、腫れを引かせたりすることにつながります。
切開法以外の切開する手術、リフトアップ手術、ヒアルロン酸やボトックス・ボツリヌストキシン注射、脂肪吸引や注入、レーザー治療など、全ての治療に同じことがいえます。
あえて、傷を治すことに特に大きく貢献する栄養素を挙げるなら、
・たんぱく質 ・ビタミンA ・ビタミンB2 ・ナイアシン ・ビタミンB6 ・ビオチン(ビタミンB7、ビタミンH) ・ビタミンC ・亜鉛
などです。
プラセンタエキスの内服や注射も、傷を早く治したり、腫れを早く引かせたりする効果があるとされます。
これらの栄養素を食べ物やサプリメントでたくさん摂取しても、他の栄養素が摂れていなければ、傷の治りは悪くなります。
ときどき、「傷をきれいに治すにはビタミンCだ!」「傷を早く治すには亜鉛がいい!」と、1つの栄養素へ短絡的に結びつけて結論づける人がいます。
確かに、ビタミンCや亜鉛は、傷を早くきれいに治すことに貢献するので、それらが含まれる食事やサプリメントを摂るのは悪くはありません。
ただし、これは全ての栄養素がバランスよく摂れていることが前提です。
少数の栄養素ばかりにこだわらないで、5大栄養素、食物繊維などの全ての栄養素をバランスよく摂取することが一番重要です。

5.まとめ

二重まぶたの切開法や眼瞼下垂の手術は、目を開けたときのラインの食い込みが強すぎたり、または弱すぎたりして、不自然になることもあります。
これは、皮膚を切除する、まぶたの厚い人が幅の広すぎる二重にするなど、その人のまぶたに合っていない二重の幅やデザインにしたり、手術が適切に行われなかったりしたためです。
切開法術後の目を閉じたときの傷のくぼみは、脂肪注入や脂肪移植では修正できません。
シンプルに、くぼんだ部分の皮膚を切除してていねいに縫合する手術や、皮膚を切除して二重の幅を狭くする手術がおすすめです。
切開法など目もとの手術の傷跡にオロナインを塗っても、傷がきれいになったり目立たなくなったりしないので、絶対にやめてください。
傷跡を早くきれいに治すには、炭水化物、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素と、食物繊維をバランスよく摂取することが一番大切です。