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脂肪注入豊胸で後悔しないために医師が教える6つの真実

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バストの脂肪注入では、お腹や太ももなどから余分な脂肪を吸引して、胸に注入します。
気になるお腹や太ももがすっきりして、さらにバストが大きくなるなんて、夢のようですね!
ただ、脂肪注入豊胸については、まだまだ誤解が多いです。
不具合が起きて後悔しないよう、正しい知識を得ましょう。

1.「バスト脂肪注入の生着率は80〜90%」は不可能

脂肪注入の広告で、「当院のバスト脂肪注入の生着率は80〜90%です」とうたっているクリニックがあります。
80〜90%という高い生着率は、実際には不可能です。
最新の技術を用いて、ていねいに注入しても、脂肪の生着率はせいぜい50〜60%です
平均的な体形の女性は、身長158cm、体重54kgくらいです。
そうした女性の二の腕、お腹回り、太ももやお尻から脂肪を吸引すると、800ccほどになります。
当クリニックでは、吸引した脂肪は余分な水分、トリグリセライドなどをコンデンス法で除去し、良質な脂肪細胞と脂肪幹細胞だけにします。
ここで800ccあった吸引脂肪は、300ccくらいになります。
300ccの脂肪にPRP(傷ついた血管や細胞を修復する働きがある血小板成長因子)を混ぜ、左右のバストに150ccずつマルチプルインジェクション法で細かくていねいに注入します。
150ccずつ注入した脂肪は50〜60%生着するので、だいたい各80ccの脂肪が残ります。
バストサイズでいうと、約1カップです。
バストの脂肪注入は、お腹回りや太ももの脂肪がそのままのボリュームでバストに移動すると思っている方がいます。
実際にバストに残るのは、採った脂肪の5分の1ほどです。

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【出典:http://www.takasu.co.jp/topics/column/body/45.html

2.注入直後の大きなバストが完成ではない

脂肪注入直後のバストがもっとも大きくなっている状態や、脂肪注入後1ヶ月後くらいでまだ脂肪が吸収されていない大きな状態のバストの症例写真を、ホームページやブログ、広告などに出している美容外科クリニックがあります。
写真の大きなバストが完成のように見えますが、必ずもっと小さくなってしまいます。
バスト脂肪注入直後は、吸引した脂肪が入り、さらに局所麻酔液や腫れの影響もあるので、バストはかなり大きくなります。
たとえば、両側に200ccずつ脂肪を注入した場合、直後はサイズで3カップほど大きくなります。
1〜2日後に局所麻酔液の腫れが、さらに2〜3週間程度で手術の腫れが引くと、バストは小さくなります。
注入した脂肪は、脂肪の量やバストのキャパシティにもよりますが、50〜60%程度が半永久的に定着します。
残りの40〜50%の脂肪は、3ヶ月程かけて、少しずつ分解、吸収されてなくなります。
両側のバストに200ccずつ脂肪注入した場合、最終的には元のバストより、1〜1.5カップ程度大きくなった状態になります。
バスト脂肪注入を受けた方は、直後はバストがすごく大きくなるため、その状態が完成だと思って喜んでしまうと、3ヶ月かけて徐々に小さくなるので悲しくなってしまうかもしれません。
それでも、元のバストより大きくなるので心配しないでください。
しかも定着した脂肪は、半永久的に残ります。
自分の脂肪なので、自然に老化していき、その過程で不自然になることもありません。

3.VASER(ベイザー)を脂肪注入で用いない理由

VASER(ベイザー)とは、強力な超音波機能を備えた脂肪吸引装置です。
強力な超音波を発する棒を、吸引する前に皮下脂肪層の中へ挿入します。
超音波の熱エネルギーで、脂肪をドロドロに溶解します。
その後、カニューラを挿入して脂肪を吸引します。
最近の研究で、VASER(ベイザー)などの強力な超音波装置で脂肪を溶解すると、脂肪細胞がダメージを受けて、バイアビリティ(生存率)が低下することがわかってきました。
VASER(ベイザー)などの強力な超音波装置を用いてバストや顔などに脂肪注入すると、バイアビリティの低下した脂肪細胞を注入することになります。
つまり、定着率が低下する可能性が高いということです。
当クリニックでバストや顔などに脂肪注入する際、私に関しては、VASER(ベイザー)などの超音波装置は使用しません。

4.妊娠や授乳は脂肪注入した後でもできる?

バストの脂肪注入をした後でも、妊娠、出産、授乳は全く問題なくできるのでご安心ください。
バストの脂肪注入は、自分のお腹回りやお尻、太ももなどの余分な皮下脂肪を吸引して、バストに注入する手術です。
もともと、バストは脂肪と乳腺組織でできています。
脂肪を注入すれば分量が増えて、バストが今までより大きくなります。
生理的にバストが大きくなった状態にとても近く、体内に異物が残ることも一切ありません。
妊娠、出産、授乳は普通にできるし、授乳して赤ちゃんに影響を及ぼすことももちろんありません。
また、妊娠中や授乳中は、誰でも生理的に胸が大きくなり、バストに張りがでます。
脂肪注入して胸が大きくなった人も、妊娠中、授乳中は胸が大きくなって張りがでます。
その場合も、生理的に大きくなった状態に近い胸が、さらに生理的に大きくなるだけなので、特に何も問題はありません。
胸が張りすぎてすごく痛むなどということはないので安心してください。

5.脂肪注入するとしこりができる?

バストに合った量の脂肪を、技術のある医者が細かくていねいに注入すれば、しこりになることはまずありません。
ただし、たくさんの脂肪を一度に無理に注入した場合や、未熟な医者が雑に注入した場合は、しこりになることがあります。
バストにきれいに脂肪を生着させるには、良質の脂肪を、細かくていねいに注入する必要があります。
質の悪い脂肪を注入した場合や、雑に注入した場合、一度に大量の脂肪を注入した場合は、脂肪がきれいに生着せず、しこりになってしまうことがあります。
「思いっきりたくさんの脂肪を注入すれば、バストをいくらでも大きくすることができるはず」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
欲張って大量の脂肪を注入すると、生着できなかった脂肪が嚢胞(のうほう)になり、しこりを形成してしまいます。
そのため、無理せず、その人のバストに合った量の脂肪を注入することが重要です。

5−1.正しい手術でできたしこりは一時的なもの

脂肪を細かくていねいに注入した場合でも、術後1〜2ヶ月間くらいは、一時的にしこりができることがあります。
生着する脂肪と吸収される脂肪が混在している状態で生じることで、特に問題ありません。
しこりっぽく固くふれるものはある程度吸収され、2〜3ヶ月ほどで柔らかくなっていくので心配ありません。

5−2.間違った手術でのしこりは再手術が必要

他のクリニックで無理して一度に大量の脂肪を注入されたり、いいかげんで雑な脂肪注入をされたりすると、6ヶ月〜1年以上経過しても、しこりが残ってしまうことがあります。
この場合、残念ながらしこりが自然に小さくなったり、なくなったりすることはありません。
しこりにステロイドを注射する、麻酔してから強烈なマッサージをしてしこりをバラバラにするなどの方法もありますが、あまり効果がないことが多いです。
もっとも確実なのは、切開してしこりを取り出す手術をすることです。
しこりの直径くらいの傷が残ってしまうので、なるべく目立たないよう、乳輪の周囲や乳房下溝(バストの下のしわ)を切開することが多いです。
無理に大量の脂肪を注入してしこりができてしまうと、後が大変です。
そうならないためにも、技術と経験のある医者の正しい手術を受けることが大切です。

6.脂肪注入すると乳がんができやすくなる?

バストの脂肪注入で、乳がんができやすくなることは、絶対にありません。
脂肪注入豊胸は、お腹回りや太もも、お尻などの余分な皮下脂肪を吸引し、バストに注入することです。
自分の脂肪細胞を移動させるだけで、一切異物は残りません。
乳がんになりやすくなることはありえないし、世界中にそのような報告もないので、一切心配する必要はありません。
脂肪注入するとしこりができて、乳がんと間違えるのでは、ということなら、手術の上手な医者が正しい脂肪注入豊胸をした場合は、一切心配はありません。
バストの脂肪注入豊胸では、良質な濃縮脂肪を細かくていねいに無理のない範囲の量で注入すれば、しこりができることはまずありません。
ただし、手術が下手だったり未熟だったりする医者が、いい加減な脂肪注入豊胸をした場合や、元のバストのキャパシティに合わない必要以上に大量の脂肪を注入した場合などは、脂肪細胞が上手く生着できず、しこりができてしまうことがあります。
手術を受けた人が自分の胸をさわると、しこりに触れるので、乳がんと錯覚して不安になるかもしれません。
性行為のときに、パートナーに胸をさわられて、「しこりがあるけど、ひょっとしたら乳がんなんじゃない?」などといわれたら余計に不安になってしまうでしょう。
そのような場合は、乳がん検診を受けるか、乳腺科を受診して、マンモグラフィーや超音波などの検査を受けましょう。
乳がんを否定してもらえる可能性が高いです。
いずれにしても、一番大切なのは、最初からバストにしこりが残らないよう、無理に大量の脂肪を注入せず、ていねいで正しい脂肪注入をすることです。

7.まとめ

バストの脂肪注入豊胸は、とても人気がある手術です。
お腹や太ももにあった自分の脂肪をバストに移すので、脂肪が定着すれば半永久的に残り、しかも自然に老化していきます。
そのためには、正しくていねいな手術をしてくれる医師を判断することが大切です。

◆症例写真◆
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スクリーンショット 2016-08-25 16.52.35【出典:http://www.takasu.co.jp/topics/column/body/74.html