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美容整形のカウンセリングはリスクは言ってもお世辞は言わない真剣勝負

The Word Risk on a Brick Wall Background

私(高須幹弥)は、美容整形のカウンセリングは真剣勝負だと考えています。
できること、できないことをはっきりと言い、メリットだけでなくリスクもはっきり話すのはわかるでしょう。
お世辞を言わないことは、どう関係するのでしょうか。
以下、詳しく説明していきます。

1.美容整形のカウンセリングは真剣勝負

私は、美容整形のカウンセリングは真剣勝負だと思っています。
真剣勝負とは、できることはできる、できないことはできないと、はっきり言うことです。
さらに、メリットばかりを言うのではなく、デメリットがある場合はそれも述べ、いい加減なことやでたらめなことは口にしないということです。
美容整形に来る患者さんは、夢を持っています。
たとえば、非常に厚ぼったい一重まぶたの女の子が、埋没法で大好きな芸能人と同じ目になれると思い、アルバイトで必死に貯めた90,000円を握りしめて、私のカウンセリングに来たとします。
彼女は、大きな期待で目を輝かせながら、診察室で私を見でいます。
この期待とは、「いつもCMやブログで見ている先生だから、きっと自分が思っている通りの二重にしてくれるだろう」
「ブログだとお茶目な先生だから、明るく、僕にまかせてくださいって手術を引き受けてくれるに決まってる」などです。

1-1.デメリットをはっきり言うのはショック?

彼女が希望している芸能人は、まぶたの皮膚がもともと薄く、幅広い平行型二重で、蒙古ひだはあまりなく、目ヂカラが強く黒目が大きく見えているような、いわゆる今風のイケてる目です。
こうした目は、埋没法だけで作るのは不可能です。
この場合、私は非常に辛いものの、彼女に真実を伝えなければなりません。
「君はまぶたが厚いから、埋没法でこの芸能人のような幅の広い平行型二重にすると、かなり厚ぼったい不自然な二重になるし、すぐに糸がゆるんで元に戻ってしまいます」
「この芸能人の目にどうしても近付きたいなら、まず目頭切開をして蒙古ひだを解除することが必要です。
さらに、眼瞼下垂の手術で目ヂカラを強くして、同時に眼窩内(かんかない)脂肪とROOF(眼輪筋下脂肪組織)を切除すれば、かなり近付けることができます。
その場合、料金が250,000円+700,000円かかります 」
「料金的に厳しければ、二重の全切開法をするだけでも、まぶたの厚みはかなり取れるし、半永久的に取れない平行型二重も作れますが、その場合、料金は250,000円になります」
「全切開法に合わせて目頭切開をすると、さらにこの芸能人の目に近付けることができますが、その場合、料金は+250,000円です」
「それでも料金的に厳しければ、選択肢は埋没法しかありません」
「埋没法をするなら、この芸能人の目はあきらめて、狭い末広型の二重にすることをおすすめします」
「狭い末広型の二重なら埋没法でも元に戻りにくいし、それだけでも目は大きくなり、今よりさらにかわいらしくなれます」
と説明します。
でも、彼女は大きなショックを受けます。
それは、
・自分の予算ではなりたい芸能人と同じ目になれないこと
・なりたい芸能人の目に近付くためには1,000,000円近い費用がかかること
・自分が予定していた埋没法では狭い末広型の二重しかできないこと
・コンプレックスだった厚ぼったいまぶたを指摘されたこと
・この先生なら希望通りの目にしてくれると思ったのに埋没法では無理と言われたこと
などのためです。

1-2.できないことをできるとは言えない

プロの美容外科医がカウンセリングする以上、責任を持って患者さんの顔を的確に診察し、できることはできる、できないことはできないと正確に説明する義務があります。
もちろん、説明するときは患者さんの心を傷つけないように、なるべくオブラートに包みながら優しく話すように心掛けています。
他の美容外科クリニックには、カウンセリングのときに明るい笑顔で都合のいいことばかりを話し、できもしないことをできると言うところがあります。
しかも、デメリットやリスクをほとんど話さないで、患者さんをその気にさせ、手術にもっていって利益をあげようとします。
夢を抱いていた患者さんは、カウンセリングを受けた時点では、「自分の夢を叶えてくれる先生に巡り会えた」と喜ぶでしょう。
しかし、手術が終わると、自分が希望する仕上がりになっていないので、失望することになります。
それなら、カウンセリングの時点でできることとできないことをきっちり話し、リスクやデメリットも説明し、理解してもらって手術するほうが、患者さんも納得すると思います。
私のカウンセリングを受けた患者さんの中には、「CMやブログを見て、すごくさわやかで優しいイメージを想像してたのに、実際カウンセリングを受けたら、あまりにも現実的なことばかり説明するのでがっかりだった」
「先生だったら私の夢を簡単にかなえてくれると信じてたのに、現実的なことを言われたので冷たく感じた」と思う人もいるかもしれません。
しかしこれは、
・患者さんに嘘をつきたくない
・カウンセリングでしっかり納得してから手術を受けて欲しい
・説明したのと違う結果になって患者さんを失望させたくない
・少しでも患者さんに喜んで幸せになって欲しい
という、私の思いからくるものなのです。
正確なカウンセリングとレベルの高い手術をして、患者さんに喜んでほしいという気持ちは、誰にも負けない自信があります。

2.カウンセリングでお世辞を言う?

私は、ときどきカウンセリングのときに患者さんに「あなたはかわいいですよ」と言うことがあります。
すると、その日の晩にメールの問い合わせやブログのコメントなどで、
「先生はカウンセリングのときに、私のことをかわいいと言っていましたが、それはお世辞で言ったのですか?
それとも本心で言ったのですか?
すごく重要なことなので教えてください」
などと質問されることがあります。
世の中にはいろいろな美容外科医がいますが、私に関しては、お世辞で
「あなたはかわいいですよ」
「あなたはイケメンですよ」
「あなたは若いですよ」
と言うことはありません。
私がカウンセリングのときに「あなたはかわいいですよ」と言ったのは、美容医学的に診断して本当にかわいらしかったので、言葉にしたのです。
私はカウンセリングのときに、聞かれていないのに「あなたはかわいいですよ」と言うことはあまりありません。
ただ、まれに口にすることがあります。

2-1.被害妄想が強い人には信じてもらえない

聞かれてないのに「あなたはかわいいですよ」と言うケースでよくあるのは、次のような患者さんの場合です。
初診の患者さんで、10〜20代の女の子が、マスクとサングラスをして診察室に入ってきました。
そして、こう言います。
「私、すごくブサイクな顔をしているので、マスクとサングラスをしないと外を出歩けないんです。
友達もいないし、ほとんど家に引きこもっています」
マスクとサングラスを取ってもらい、診察すると、別にブサイクではなく、むしろ同年代女性の平均よりもかわいらしかったりします。
こうした患者さんは「自分はブサイクだ」という極端な思い込み、被害妄想、醜形恐怖観念を持っています。
美容整形をする前に、思い込みを修正して、正しい美的感覚を教えてあげなければなりません。
「あなたは全然ブサイクじゃないし、むしろかわいいほうですよ」
私は、このように教えます。
しかし、思い込みや被害妄想が強い人は、猜疑心が強いために信じてもらえません。
「先生は私がめんどくさそうな患者だと思ったから、お世辞でかわいいと言って、手術するのを拒否しようとしているんじゃないか?」
などと考えて、メールやコメントで何回も質問されることが多いです。
美容外科の診療とは、まず医者が患者さんを診察して、カウンセリングでどのようになりたいかを聞き出します。
そうして、その姿になるためにはどんな治療が必要で、治療をするとどうなるかを説明し、実際に施術するという流れになります。
患者さんの中には、夢を描いて来院される方もいます。
「整形すれば、芸能人やモデルのように見違えるほど美人になって生まれ変われる」
ただ、美容外科手術の結果というのは、極めて現実的です。
医者は患者さんに対して、現在の状態を正確に診断して、治療するとどうなるかを伝えなくてはなりません。
カウンセリングの段階で、お世辞を言う意味はありません。
もし、お世辞を言ったら、真剣に診察、治療を受けたいと考えている患者さんに対して失礼です。

2-2.手術を回避するためにお世辞を言う医者もいる

美容外科医の中には、いろいろな理由で、お世辞を言って手術をしないようにもっていこうとする者もいると思います。
「粘着気質で攻撃的な患者さんで、手術後にクレームを言ってきそうだから」
「理想ばかり言って現実を受け止めることができず、理解力もない患者さんで、術後にクレームが来そうだから」
「どれだけ説明しても、説明したことを全く理解してなくて、術後にクレームがありそうだから」
「二重の形など、0.何mm単位で細かくこだわる患者さんで、手術したら絶対にクレームを言ってくることが予想されるから」
「誰も気にしないようなわずかな顔の左右非対称を気にする患者さんで、手術しても完全な対称になることはあり得ないので、術後に絶対にクレームになることが予想されるから」
「二重まぶた手術希望の患者さんで、理解力が乏しいため、術後の腫れてる間に『希望した幅になっていない』とクレームを言ってきそうだから」
「患者さんは、『自分の顔がブサイクだからイジメにあったり、恋人ができない』と言うが、実際には顔ではなく、性格など内面に問題がある。
顔を整形しても問題は解決されず、『問題が解決しないのは手術が上手くいっていないからだ』と、医者のせいにするのが予想されるから」
「ネット上の匿名掲示板の書き込み、アフィリエイトやステマ目的の個人の整形ブログなどの、間違った情報を鵜呑みにしている患者さん。
正しいことを説明しても、懐疑的で、理解してもらえず、もし手術しても嘘の情報を信じてクレームが来そうきそうだから」
などの理由が考えられます。
私に関しては、お世辞を言って手術をしないようにもっていくことは、絶対にありません。
正しい美容外科のカウンセリングというのは、ありのままを正しく診断して、できることはできる、できないことはできないと真実を伝えることです。
リスクの可能性についても正直に話した上で、納得してもらってから治療する真剣勝負でなければならないと、私は考えています。

3.まとめ

私は、美容整形のカウンセリングは真剣勝負だと思っています。
真剣勝負とは、できることはできる、できないことはできないとはっきり言うことです。
カウンセリングは、メリットだけではなく、リスクの可能性についても正直に話した上で、納得してもらってから治療する真剣勝負でなければならないと、考えています。
他の美容外科クリニックには、カウンセリングのときにできもしないことをできると言ったり、デメリットやリスクをほとんど話さなかったりするところがあります。
患者さんは、カウンセリングを受けた時点では喜びますが、手術が終わると自分が希望する仕上がりになっていないので、失望することになります。
真剣勝負という意味では、私に関しては、お世辞を言うことはありません。
医者は患者さんに対して、現在の状態を正確に診断して、治療するとどうなるかを伝えなくてはならないので、お世辞を言う意味がありません。
ただ、美容外科医の中には、術後にクレームが来そうだからという理由で、お世辞を言って手術をしないようにもっていこうとする者もいます。