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美容外科医の評価に差があるのは患者の過度な要望が原因?

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今、ネットではいろいろなものの詳しい評価や口コミ、ランキングを見ることができます。
それは、美容整形の世界でも同じです。
同じ医師に高い評価と低い評価の両方があると、本当はどっちなのかと考えてしまいます。
その陰にあるのは、患者からの要望でした。

1.患者さんによって同じ医者の評価が違うはなぜか

私は、診察するときは患者さんを幸せにすることを第一に考えていて、ていねいなカウンセリングを心がけています。
初診の患者さんでは、約9割の方から診察後に、
「すごくていねいに説明してくれてよかった」
「わかりやすい説明で納得できてよかった」
「優しくて感じのよい先生でよかった」
と、高評価をいただいてます。
ただ、約1割の患者さんからは、
「いつもブログを読んで、優しいお茶目な先生だと思って期待していたのに、実際に会ってみると、冷たい感じの先生でがっかりした」
などと評価されることがあります。
当クリニックでもっとも温厚で優しいといわれる先生についても、初診の患者さんの約9割の方からは、
「すごく優しい先生で話しやすかった」
「優しくていねいに説明してくれたのでよかった」
と高評価ですが、約1割の方からは、
「優しい先生だと聞いたのに、冷たい感じでがっかりだった」
などと評価されます。
同じ医者なのに、なぜ患者さんによって評価が違うのでしょうか?
これには、次のような要因があります。

1-1.要望が少ないと高評価

一般的に、患者さんからの要望が少ない場合は、「優しい先生だった」と高評価をもらうことが多いです。
要望が少ないというのは、極端な例をあげると、二重まぶた切開法を希望する方が、「先生にお任せするので、私に似合う自然な二重にしてください」という場合などです。
この場合、私は笑顔で、「わかりました。おまかせください」と答えます。
そうして重瞼棒で二重を作り、鏡で確認してもらいながら、
「あなたのまぶたなら、これくらいの幅で、このような形にするのがもっとも自然で似合います」
「これより狭くすると、今とあまり変わらないし、逆に広くすると不自然になります」
などと話し、術後の腫れやリスクなどについても細かく説明して、質問に答えます。
納得してもらえた場合は、患者さんから
「優しくていねいに説明してくれてわかりやすかった」
と高評価をもらうことがほとんどです。

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重瞼棒
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重瞼棒による二重まぶたのシミュレーション
【出典:http://www.takasu.co.jp/topics/column/face/142.html

「すっぴんの顔は整形バレバレの不自然な目でもいいので、思いっきりガッツリ幅広二重でお願いします」
などという患者さんからも、高評価をもらうことがほとんどです。
こうした患者さんの場合も、同じように重瞼棒で二重を作り、鏡で確認してもらいながら、
「これくらい広げたらどうでしょうか?
二重の幅がこのくらい広ければ、アイラインをガッツリ引いても二重の幅が十分に見えるし、派手なメイクも似合います。
その代わり、まつ毛の生え際にぷっくりとした皮膚がかぶさってしまいます。
二重のラインは目頭側と目尻側がやや尻切れになり、伏し目になると切開線がくぼんでいるのがわかるので、すっぴんの目は不自然になります」
と説明し、納得してもらえれば、
「私の希望通りの二重を優しく引き受けてくれてよかった」
と高い評価をいただきます。

1-2.細かくたくさんの要望があると低い評価

逆に、より多く細かく要望する患者さんからは、「冷たい感じの先生だった」と低い評価をもらうことが多いです。
たとえば、まぶたが分厚くて開きが悪く、蒙古ひだが強く張っていて、施術は切開法のみを希望する患者さんがいたとします。
その方はスマートフォンの写真や雑誌の切り抜きなどを見せながら、次のようにいったりします。
「この人みたいに、幅の狭い平行型二重で、二重の幅は目頭側より目尻側のほうを広くしないで、端から端まで目のラインに合わせて同じ幅になるようにしてください。
それと、まぶたの脂肪を取ってすっきりさせて、涼しい感じの目もとにしてください。
それと、アイラインを引いてもちゃんと二重の幅が見えて、二重のラインの下の皮膚がぷっくりとしていなくて、まつ毛の生え際がちゃんと見えるようにしてください。
それと、黒目が8割くらい見えるようにしてください。
それと、化粧ばえして、でもすっぴんが自然で、他人から見て整形だってわからないような、優しい感じの丸い目にしてください。
それと、目頭の形が丸くならず、きつくもならずに、斜め下へ軽く尖るようにしてください」
この方のまぶたで、要望された目を作るのは、物理的に不可能な場合が多いです。
私は、できることとできないこと、術後に考えられるリスクを、詳しくていねいに説明します。
まず、「申し訳ありませんが、あなたの目でそのような目を作ることは不可能です」という言葉から始まります。
次に、不可能な理由と、術後のリスクについて、詳しくていねいに説明します。
「あなたのまぶたは厚みがあり、蒙古ひだが強く張っています。
平行型二重にするには、蒙古ひだを乗り越えるだけの幅の広い二重にしなければなりません。
幅の広い二重にすると、あなたのまぶたは分厚いので、上のほうのより厚い部分が折れ曲がり、厚ぼったさが強調されて、不自然になります。
切開法の際にまぶたの脂肪は切除しますが、元のまぶたが厚い人は、この写真の人のような、もともとまぶたが薄い人と同じように薄くはなりません。
なので、術後のまぶたは今よりは薄くなりますが、やはり厚みがあります。
あなたの目の形だと、切開法のみで目頭側から目尻側まで同じ幅の二重を作ることは不可能で、目頭側よりも目尻側のほうがどうしても幅が広くなってしまいます」
この写真の目頭の形は、あなたの目頭の形とだいぶ違います。
この写真の目頭の形に近づけるためには、目頭切開が必要になります」
以下省略しますが、こうした説明がまだまだ続きます。

1-3.できないこととリスクははっきりいう

術前に、できないことと術後のリスクをはっきりいうことは、非常に重要だと私は考えています。
これらを話さずに手術をしてしまった場合、術後に、
「こんな風になるなんて聞いていない」
「こんな風になるなら、手術前にちゃんと話してほしかった」
と、患者さんを悲しませてしまうことになります。
できないことやリスクを話すときは、私はいつも患者さんの目を見ながら、やや強めの口調ではっきりと話します。
そうすると一部の患者さんから、
「なんか冷たい感じの先生だなあ」
と思われてしまうことがあります。
では、説明するときに、患者さんと目を合わさず、小さな声でさらりといったり、笑顔で軽く話したりしたらどうでしょうか。
患者さんはリスクを深刻に受け止めず、軽い気持ちで手術を受けることになります。
特に、最近は美容整形手術を、エステや美容院に行ったり、ショップで服やアクセサリーを買ったりするのと同じように考え、軽い気持ちで診察に来る方が多いです。
また、「美容整形は万能で、腕のいい医者だったら必ず自分の希望する形に手術してくれるはず」と、夢と理想を描いてクリニックにくる方も多いです。
でも、美容整形手術の結果は極めて現実的なもので、必ずしも自分が理想とする形になれるとは限りません。
そのため、手術前に「できることはできる。できないことはできない」とはっきり伝えて、患者さんに理解してもらうことが大切です。

1-4.修正目的の方に感謝される

できないことはできない、さらにリスクをはっきりいうと、美容整形初心者の方には冷たい印象を与えてしまうことがあるようです。
ただ、他院で失敗されて修正目的で来る患者さんには、ありがたがられることが多いです。
他院で失敗された方は、できることできないこと、リスクの説明をろくに聞かされずに手術を受け、結果、思った形にならなくて失望している人がほとんどです。
私ができることできないこと、リスクについて細かく詳しく説明すると、皆さんは、
「前のクリニックでは、いいことばかり話して、こんなに詳しくリスクの説明をしてくれなかった」
「これだけ詳しくリスクの説明をしてくれるんだったら、最初から先生に手術してもらえばよかった」
と高い評価をしてくれます。

1-5.愛想がよくても手術の結果が伴わなければ意味がない

これから私のカウンセリングを受けようと思っている方が、実際にカウンセリングしてみたら、冷たいという印象を持つかもしれません。
夢と希望を描いて、わざわざ遠くから高い交通費をかけて、私のカウンセリングを受けに来たのに、冷たいと感じた方もいるでしょう。
中には、結局は手術をしないで帰った方もいるかもしれません。
しかし、その段階で手術を引き受けてしまうと、必ず術後に、「想像していた、私のなりたかった理想の二重と違う」といわれて、患者さんを悲しませてしまいます。
お金儲け目的でリスクをろくに話さず、うわべだけの愛想で手術にもっていく方法もあるかもしれません。
笑顔で愛想よく「何でもできますよー。絶対きれいになるからお任せください」といえば、カウンセリングの時点では「愛想のいい先生だった」と好印象でしょう。
ですが、手術の結果が伴わなければ意味がありません。
私は、患者さんにリスクをしっかりと理解、納得してから手術を受けてもらいたいです。
その上で適切な施術をして、「先生の手術を受けてよかった」と喜び、幸せになってもらいたいです。

2.まとめ

美容外科医は、患者さんからの要望が少ないと、「優しい先生だった」と高評価をもらうことが多いです。
しかし、細かくたくさんの要望があると、「冷たい感じの先生だった」と低い評価をもらうことが多いです。
術前に、できないことと術後のリスクをはっきりいうことは、非常に重要です。
そうすると、一部の患者さんからは、「冷たい先生だ」と思われてしまうようです。
笑顔で愛想よく「何でもできます。きれいになるからお任せください」といえば、カウンセリングの段階では「愛想のいい先生だった」と好印象でしょう。
しかし、手術の結果が伴わなければ意味がありません。