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二重まぶたなど美容整形の手術後の痛みは薬でコントロールする

Colorful different medicine capsules on pink background

最近は、病院で処方される薬に対する関心が高くなりました。
当クリニックでは、手術後に痛み止めを処方していますが、これらの薬についてまとめてみました。
あわせて、痛み止めについてのよくある質問にも答えます。
痛み止めをきちんと理解すれば、美容整形の手術も安心して受けられます。

1.美容整形の手術後に処方される痛み止め

手術のカウンセリングをしていると、ときどき、「手術後に痛み止めはもらえますか?」
「手術後に処方される痛み止めはどんな種類のものですか?」
などと質問されます。
当クリニックで手術後に処方する痛み止めは、主に次の3種類です。
●頓服の内服薬
ロキソプロフェンナトリウム60mg(ロキソプロフェン錠、ロキソニン、レトラック)
●頓服の座薬
ジクロフェナクナトリウム50mg(ボルタレン)座薬
●頓服の内服薬
アセトアミノフェン(カロナール錠)
頓服とは、必要なときだけ使用するという意味です。
痛いときだけ飲んで、痛くないときは飲まなくてもいいです。
内服薬は飲み薬、座薬はお尻の穴の中に入れる薬のことです。

1-1.ロキソプロフェンナトリウム(ロキソプロフェン錠)

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【出典:http://ameblo.jp/drmikiya/entry-12135668037.html

ロキソプロフェン錠は、日本で主流になっているNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)という種類の、痛み止めの内服薬です。
薬局で売っているロキソニンSと同じものです。
二重まぶた切開法、目頭切開などの目もとの手術、鼻の手術、あごの手術、フェイスリフト、豊胸手術、脂肪吸引、包茎手術など、ほとんどの手術の後に処方します。
飲むと、平均30分くらいで効果が現れ、4〜7時間くらい持続します。
鎮痛作用に加えて、解熱作用、炎症を抑える作用もあります。
主な副作用には、胃腸障害、腎障害などがあります。
続けて服用する場合は、間隔を5〜6時間は空けて、1日3錠までというのが一般的です。

1-2.ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)座薬

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【出典:http://ameblo.jp/drmikiya/entry-12135668037.html

ボルタレン座薬も、ロキソプロフェン錠と同じく、日本で主流になっているNSAIDsという種類の痛み止めです。
飲み薬ではなく座薬になります。
豊胸手術、エラ削りなどの顔面骨切り手術、包茎手術、フェイスリフトなど、比較的痛みのある手術の後に出します。
鎮痛作用はロキソプロフェン錠より強く、速効性があります。
肛門に挿入すると、15分くらいで効果が現れ、6〜8時間くらい持続します。
鎮痛作用に加えて、解熱作用、炎症を抑える作用もあります。
主な副作用には、胃腸障害、腎障害などがあります。
続けて服用する場合は、間隔を5〜8時間は空けて、1日2回までというのが一般的です。

1-3.アセトアミノフェン(カロナール錠)

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【出典:http://ameblo.jp/drmikiya/entry-12135668037.html

アセトアミノフェン(カロナール錠)は、ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬などのNSAIDsとは異なる種類の、非ピリン系の内服薬です。
ロキソプロフェン錠よりも穏やかな作用で、炎症を抑える作用が弱く、鎮痛作用、解熱作用も比較的弱いです。
飲むと、平均30分くらいで効果が現れ、2〜6時間くらい持続します。
ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬などのNSAIDsにみられる、胃腸障害や腎障害などの副作用も少ないです。
続けて服用するときは、間隔を5〜6時間は空けるのが一般的です。
当クリニックでは、基本的にアセトアミノフェン(カロナール錠)を処方しません。
ただ、アスピリン喘息の方や、過去にNSAIDsでアレルギーが出たことのある方で、ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬を処方できない場合に出すことがあります。
また、15歳未満の患者さんで、手術後に痛み止めが必要な場合は、担当の医師の裁量で出すこともあります。
これは、インフルエンザ脳症、ライ症候群予防のためです。

2.処方する痛み止めと手術の関係

それぞれの手術後に出す痛み止めの薬は、以下の通りになります。

2-1.ロキソプロフェン錠を処方する手術

以下の手術では、術後にロキソプロフェン錠を2錠、処方します。

●二重まぶた・目もと
二重まぶた・ミニ切開法(部分切開)
二重まぶた・全切開法
目頭切開
目尻切開
眼瞼下垂(がんけんかすい)
上まぶたたるみ取り
上眼瞼リフト(眉下切開による上瞼たるみ取り)
下まぶたたるみ取り
上まぶたの脂肪取り
下まぶたの脂肪取り
逆さまつ毛修正
目の下のクマ治療
蒙古ひだ形成・目頭切開後の修正
タレ目(パンダ目)形成(グラマラスライン/下眼瞼下制術)
●鼻
隆鼻術(シリコンプロテーゼ)
鼻翼縮小(小鼻縮小)
耳介軟骨移植(鼻先を出す)
鼻尖形成(鼻尖縮小・だんご鼻修正)
骨切幅寄せ(鼻の根元を細く)
鼻中隔延長(鼻先を大きく下方に延ばす)
わし鼻・段鼻修正,ハンプ切除
斜鼻修正(曲がった鼻をまっすぐに)
眉間プロテーゼ
鼻のシリコンプロテーゼ抜き(除去)
●耳
立ち耳
柔道耳
その他の耳の手術
●口もと・くちびる
唇を薄く
ガミースマイル
●あご・輪郭
あご形成(シリコンプロテーゼ)
脂肪吸引(頬、あご)
二重あご解消
額形成(額を丸く出す・額を出す)
バッカルファット除去
あごのシリコンプロテーゼ抜き(除去)
●肌(美容皮膚科)
イタリアンリフト
金の糸(ゴールデンリフト)
イタリアンリフトファイン
ウルトラVリフト(リードファインリフト・ショッピングスレッドリフト)
CO2レーザー・切除縫縮手術
粉瘤(アテローム)
●豊胸・バスト・乳首
マンマリーヒアル(プチ豊胸術・ヒアルロン酸豊胸術)
陥没乳頭
乳頭縮小
乳輪縮小
乳輪のぶつぶつ(モントゴメリー腺)除去
乳房縮小手術(マンマリダクション)
副乳
胸のシリコンプロテーゼ抜き(除去)
●脂肪吸引・痩身・部分やせ
脂肪吸引(スムースライポサクション法)
ミケランジェロ
ヒップアップ手術
●わきが・多汗症
クイック法
コンビネーション法
剪除法
●婦人科・女性器
小陰唇縮小
処女膜再生
膣縮小
性毛(陰毛)植毛
クリトリス包茎
●傷跡修正
傷跡
●男性器(包茎、長茎など)
ペニスリング・シリコンボール
パイプカット
亀頭周囲のぶつぶつ除去
●医療植毛・育毛
医療植毛
●入れ墨除去
刺青(タトゥー)除去【切除縫縮・皮膚移植】
●その他の診療
顔面神経麻痺

2-2.ボルタレン座薬を処方する手術

以下の手術では、術後にロキソプロフェン錠を2錠と、ボルタレン座薬2個を処方します。

●肌(美容皮膚科)
ポニーテールリフト
ミニリフト(頬のたるみ取り)
フルフェイスリフト
●豊胸・バスト・乳首
豊胸手術(プロテーゼ挿入)
脂肪注入術(マルチプルインジェクション法)
下垂乳房形成(垂れ乳修正)
女性化乳房除去
乳房切除(性同一性障害 GID FtM)
●脂肪吸引・痩身・部分やせ
腹リダクション(お腹のたるみ取り)
●傷跡修正
リストカット・根性焼き
●男性器(包茎、長茎など)
直線切除法
Wプラスティ
埋め込み式
クイック法
長茎術
●入れ墨除去
刺青(タトゥー)除去【剥削】

3.痛み止めFAQ

美容整形の手術後の痛み止めについて、よくある質問に答えます。

3-1.手術後に出された痛み止めは必ず使わないといけないのですか?

痛みがそれほど強くなく、痛み止めを使わなくても大丈夫なら、無理に使う必要はありません。
どんな薬にも必ず副作用があります。
痛み止めの副作用には、胃腸障害、腎障害、肝障害などが、多少なりともあります。
アレルギー症状が出ることも、非常にまれですがあります。
アスピリン喘息の症状が出る可能性も、0ではありません。
痛み止めを使わないで済むなら、使わないに越したことはありません。

3-2.処方された痛み止めではなく市販の痛み止めを使ってもいいですか?

普段、頭痛や生理痛などで飲みなれている市販の痛み止めがあるなら、そちらを使用しても大丈夫です。
薬の説明書に書いてある、決められた使用方法で使ってください。
よく使用されているのは、バファリン、セデス、イブクイック、ナロンエース、ロキソニンSなどです。

3-3.ロキソプロフェン錠は1度に2錠飲んでもいいですか?

ロキソプロフェン錠を、1度に2錠飲むのはやめてください。
まず1錠飲んで、次に飲むまで5〜6時間は空けるようにしてください。
ロキソプロフェン錠の副作用には、胃腸障害があります。
必要以上にたくさん内服すると、胃粘膜が荒れたり、胃潰瘍になったりするリスクがあります。

3-4.手術後の痛みが心配なのでボルタレン座薬より強い痛み止めをもらえますか?

ボルタレン座薬よりも強い痛み止めを処方することはできません。
ボルタレン座薬より強い痛み止めには、ソセゴン錠、レペタン座薬、MSコンチン錠(モルヒネ)、フェンタニルテープなどがあります。
これらは全て、オピオイド系、つまり麻薬系の薬です。
これらの薬は、通常、美容整形の手術後に出されることはなく、がん性疼痛などの場合に処方することが多いです。
これらの副作用には、呼吸抑制、依存性、中毒性があります。
ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬などにくらべると、それなりのリスクが生じます。
美容整形の手術後の痛みは、死ぬまで永遠に続くものではありません。
手術した当日がピークで、翌日からだんだん楽になっていきます。
豊胸手術、エラ削りやあご削りなどの顔面骨切り手術などの比較的痛みのある手術でも、術後の痛みのコントロールは、ボルタレン座薬で可能です。

3-5.豊胸手術を考えていますが座薬が苦手です

どうしても座薬を使いたくないなら、ロキソプロフェン錠だけで痛みをコントロールするしかありません。
豊胸手術などの美容整形の場合、痛みは手術の当日がピークで、翌日からだんだん楽になっていきます。
当クリニックで豊胸手術を受けた患者さんには、「痛み止めを全く使わなくても平気でした」「座薬を使わなくても飲み薬だけで大丈夫でした」という方がいます。
しかし、中には、「飲み薬だけではあまり効かなかったので、座薬を使いました」「座薬がよく効きました」「座薬があってよかったです」という方もいます。
術後の痛みの感じ方は個人差があるので、座薬を使わなくても平気かどうかは、手術をしてみないとわかりません。
座薬を使うのはそんなに難しいことではないので、もし痛くて辛かったら、我慢しないで使用してみましょう。
お尻の穴の中に指で押し込んで入れるだけで、とても簡単です。
15分もすれば、痛みはウンと楽になります。

4.まとめ

当クリニックで手術後に処方する痛み止めには、ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬があります。
ロキソプロフェン錠はほとんどの手術の後に処方し、ボルタレン座薬は比較的痛みのある手術の後に出します。
ボルタレン座薬より、強い痛み止めを処方することはできません。
痛みが強くなければ、無理に痛み止めを使う必要はないですし、飲みなれた市販の痛み止めがあれば、そちらを使用しても大丈夫です。